愛されることの奇跡、愛することの軌跡
健吾が黒板に書いたのは、
"18歳"
『木内が18歳になったことで、このクラスが全員、18歳を迎えた。18歳ってな、色んなことが認められるようになるんだ』
健吾は再び教室を見渡し、
『佐藤、18歳になったら出来るようになることって、まず何が浮かぶ?』
『えっと、18歳以上しか見られない映画が見られるようになる、とか?』
『それで言うと、インターネットとかもそうだよな』
すかさず健吾が付け足す。
『あとは…三浦』
三浦くんは謝恩会でひと悶着あったあの人。
私の斜め前にいる。
『男は結婚ができる』
『そうだ。女性は16歳からだけどね。20歳までは保護者の許可がいるけど、婚姻が可能な年齢になる』
…と、こんなやりとりがしばらく続いた。
"18歳"
『木内が18歳になったことで、このクラスが全員、18歳を迎えた。18歳ってな、色んなことが認められるようになるんだ』
健吾は再び教室を見渡し、
『佐藤、18歳になったら出来るようになることって、まず何が浮かぶ?』
『えっと、18歳以上しか見られない映画が見られるようになる、とか?』
『それで言うと、インターネットとかもそうだよな』
すかさず健吾が付け足す。
『あとは…三浦』
三浦くんは謝恩会でひと悶着あったあの人。
私の斜め前にいる。
『男は結婚ができる』
『そうだ。女性は16歳からだけどね。20歳までは保護者の許可がいるけど、婚姻が可能な年齢になる』
…と、こんなやりとりがしばらく続いた。