愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『ん?金澤か?君、せっかくソロパートあるのに音が小さくてよく聞こえない。もっと自信持って吹け』
「はい!」
そう、この曲は私がソロパートをやる部分があり、いつもは私より上手い2年生のカオリちゃんにやってもらうんだけど、
"もうすぐ引退ですから"
と私にソロの座を譲ったのだ。
『原、中断して悪かったな。とりあえず残りの曲も聞かせてくれ』
残りの曲の演奏後も、さっきのような調子で指摘していく先生。
吹奏楽の経験者なのかなぁ。
聞いてもいいのかなぁ。
『では、原、そろそろ終了してくれ。18時になるぞ』
『分かりました。では片付けてー。また明日、練習がんばりましょう』
後ろを向くと、もう先生はいなくなっていた。
「はい!」
そう、この曲は私がソロパートをやる部分があり、いつもは私より上手い2年生のカオリちゃんにやってもらうんだけど、
"もうすぐ引退ですから"
と私にソロの座を譲ったのだ。
『原、中断して悪かったな。とりあえず残りの曲も聞かせてくれ』
残りの曲の演奏後も、さっきのような調子で指摘していく先生。
吹奏楽の経験者なのかなぁ。
聞いてもいいのかなぁ。
『では、原、そろそろ終了してくれ。18時になるぞ』
『分かりました。では片付けてー。また明日、練習がんばりましょう』
後ろを向くと、もう先生はいなくなっていた。