愛されることの奇跡、愛することの軌跡
私は周囲を伺いながら地下にある職員駐車場に向かう。
防犯カメラとかありそうで怖い。

天井にそれらしきものがないかも確認しながらだから、ちょっと疲れるなぁ。

白のアウディ…あ、あった。
鍵を差し込んで、後部座席に入る。

見つかってないことを祈るよ、ホント。

私服はシワにならないように、ジーンズとパーカーというチョーラフなもの。

着替え終わったところで

―トントン―

ドアがノックされた。先生が来たんだ。

私は扉を少し開けて

「大丈夫です」

と言った。
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