きっと、君が。
「顔真っ赤。」


私の片頬に手を当てて、俯いていた顔を上げさせる。


「…近いんだもん。離れてってば。」


「こんなの慣れてるだろ?」


慣れてるとかの問題じゃない。


神崎だからダメなんだ。


恥ずかしくて、でも逃げられなくて。


「そーゆー問題じゃない。」


「どんどん赤くなってく、可愛い。」


可愛いなんて、お世辞でも嬉しい。


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