きっと、君が。

目頭が熱くなった。


泣かないー。


そう決めているんだ。


泣いてたまるか。


時間が経つにつれ、さっきの言葉をようやく理解し、奈緒を見たときには私の目に光はなかった。


「奈緒、教室入ろ。」


「でも、瑠「行くよ。」


奈緒の言葉を遮って教室に戻る。


さっき言ってた事なんて思い出したくないんだよ。


何事もなかったかのように振る舞う。


空回りでもいい。


そうでもしてなくちゃ頭から離れない。