きっと、君が。
結局その日、神崎は教室に来なかった。


私達四人はみんなバラバラで、はじめこそ浜崎が話しかけてきたものの冷たい態度をとった私にもう話しかけて来なくなった。


これでいいんだよね。


私には奈緒がいれば。


胸が痛むわけない。


「忘れなくちゃー…。」


この日の学校は余りにも長く感じた。


ポッカリとした穴を塞ぐ方法を知らない私はまた繰り返す。
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