きっと、君が。
でも今はその人数が増えてしまった。


大切な人が増えるってこんなにも心が左右されることだったんだ。


でも、こんなにも楽しくて、暖かくて、離れたくないって思ってしまう。


なくしたくないよー…。


「瑠夏、おはよ♪よかった…。」


「おはよ‼︎」


安堵の笑みを浮かべる奈緒になるべく元気に挨拶した。


「奈緒、決めたことがあるんだ。聞いてくれる?」


視界の端に神崎を捉えながら、奈緒に尋ねた。


「うん、なに?」


奈緒は何時ものように語尾に音符をつけるような喋り方はしなかった。


それだけ真剣に聞いてくれようとしてくれてるってことが伝わってきた。
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