きっと、君が。
笑えたかな。


少し引きつったかも。


鞄を持って教室を飛び出ようとした時、思いっきり腕を引っ張られた。


「行かせない…。」


私を取り巻く大好きな安心する腕。


あぁ、もう本当好き。


「…なんで。嫌いになったでしょ‼︎離してっ‼︎」


思いっきり抵抗できないのは、やっぱり好きだから。


あたたかい。


止まったはずの涙はまた、流れて来る。


止まることを知らないような川のように。


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