偽装アイ。




「どうしてそんなこと聞くの?」



今井くんは私に近づきながら聞いていた



「あの…その…
いつも見る今井くんはみんなに囲まれて笑っているけど、たまに寂しそうな顔を…」



するから…



最後までいえなかった



…なんで?



なんでいま私今井くんに抱きしめられてるの?



「い、今井くん?」



私が声をかけると抱きしめる強さが強くなった気がした



「ごめん!やっぱり私変なことを…」



私が今井くんの腕の中から逃げようとするとまた力が強くなった



「そうじゃないんだ…
ただ、なんかやっと俺のことを見てくれる人が現れてくれてうれしくて」









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