大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない
チラッと隣を見ると繋いでない方の手で口をおさえてた。
優夜、照れてるんだね。
私は優夜のその姿が嬉しくて、
ギュッと手を握り返した。
「茉梨。」
「ん?」
優夜の方を向くと、優しく抱き締められた。
そして、私の頬に優夜の手が触れる。
徐々に顔と顔との距離が縮まって、
2人の唇は重なる。
「ん……はぁ…ゆう…や。」
私が息を吸うために口を開けると、
まってましたとばかりに舌が入ってくる。
これは、いつものパターンだから、許せる。
でもね、ここ、道です。
普通に周りに人がいるんですけど!!