大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない





私はそれでもキスは続けた。


でも、息が苦しくなってきて、
優夜のシャツを軽く引っ張る。


すると、唇を離してくれた。


「ちょ……ここ……道端……。」


「知ってる。でも、つい、な。」


つい、じゃないよっ!

恥ずかしくて顔あげられないし。


私が、ちょっと不機嫌でいると、
ふわっと甘い香りに包まれた。


抱き締められたら、許せちゃうじゃん。


キスも嬉しかったから、いいんだけど。

次からは周りに人がいるとこで、しないでほしいな。
< 155 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop