大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない
私はそれでもキスは続けた。
でも、息が苦しくなってきて、
優夜のシャツを軽く引っ張る。
すると、唇を離してくれた。
「ちょ……ここ……道端……。」
「知ってる。でも、つい、な。」
つい、じゃないよっ!
恥ずかしくて顔あげられないし。
私が、ちょっと不機嫌でいると、
ふわっと甘い香りに包まれた。
抱き締められたら、許せちゃうじゃん。
キスも嬉しかったから、いいんだけど。
次からは周りに人がいるとこで、しないでほしいな。