大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない
「……り…茉梨…茉梨。」
「ん~?」
「あ、起きた?着いた。」
「……うん。ありがとう。
降りようか。」
「ああ。」
私たちはバスから降りる。
みんな既に荷物を持って、並んでいた。
そして、先生の話を黙って聞く。
おー、意外と真面目。
「新垣さん。」
「はい。」
「この子たちの指導頼めるかしら?」
先生はテニス部男女、数名を私の前に立たせた。
あ、合宿は男女混合で練習するらしい。
嫌ですけど…、
「いいですよ。」