大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない





「はぁ…疲れた。」


「また、負けた。」


「あたりまえ。
私が西科に負けるわけないでしょ。」


「まあ、そうだな。(笑)」


「そうだよ。

私、もう、帰る~。眠い。」


「じゃあ、俺も。
……あ、これ、返す。」


西科がそういって差し出してきたのは、昨日、私が貸したタオル。


「別に返さなくてもいいのに。」


「いや、返しとく。
タオル、洗っといたから。」


「お、意外に気が利くね。ありがと。」
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