大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない





「おせぇんだけど…?」


「ごめん。」


「別に。帰ろうぜ。」


「うん。」


それから全く喋らずに歩く…。

すると、前から直哉くんが歩いてきた。


「西科…。」


私は西科のブレザーの端を握った。


「チッ。また、あいつかよ。
新垣、大丈夫か?」


こういうときだけ優しくなるんだから、ずるいよね…。


「…うん。」
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