大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない





「直哉くん、ごめん。
もう、私はあんたを好きじゃない。」


そういって掴まれた腕をほどく。

多分、1人くらいなら……。


「ちょっと痛いだけだから。」


私は回し蹴りをした。

…もちろん、本気じゃないけど。

こう言うときのために武術習ってたんだもんね。


「西科、もう行こ。」


「ああ。」


私たちは家の方へと歩みを進める。
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