大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない





「おい、何してんだよ。」


「チッ、男いんのかよ。」


そういって男は走り去ってしまった。


「鍵くらいかけといてよ。」


「ごめん。」


案外、素直じゃん。


「私、帰っていい?」


「じゃ、俺が送ってく。
雪にも言ったから。」


「じゃあ、お言葉に甘えて。」


「携帯だして。」


「は?!」


「とりあえず、だして。」


「いや。」
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