大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない
「西科!」
そういって、西科の服の裾を掴む。
「新垣…。」
「誤解、してない?あの男の事。」
「ん~…どうなんだろうな。
彼氏?…じゃないな。
で、なんなの?アイツ。」
「えっ?」
「だから、あの男、何者?」
別に誤解したりはしてないんだ…。
「おい、答えろよ。」
「…あっ、ごめん。
あの人は、姉の友達。」
「は?
じゃあ、なんでお前があの車に乗ってたんだ?」
「だって、あの人、家まで送ってくれるって言うし…。」