大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない
私たちは雪ちゃんたちがいるお店に入る。
「え、茉梨、どーしたの?
男、2人も連れちゃって。」
え、そこなの?
“帰ってないの”とか聞くんだと思ってた。
「あの……まあ、いろいろとあって。
雪ちゃん、どうすればいい?」
「え~、私?魁に頼んでよ。」
雪ちゃんって、いつも魁くんに頼るよね…。
「魁くんが、可哀想…。」
「いいじゃん別に。
はい、雅人は、私たちに付き合って。
で、そこの男。」
「俺?」
「うん。」
雪ちゃんは西科を指す。