大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない
ふわっと甘い香りに包まれる…。
この甘い香り落ち着く。
大好きな香り…。
「大丈夫だから。」
「ほんとか?」
「うん、大丈夫。」
「ごめんな。新垣。
次からは気を付ける。」
「だから、もういいって。
謝らなくていいよ。
その代わり、まだこのままでいて。」
「は?!」
「だから…まだ……抱き締めててくれない?」
「ああ、それでいいならずっとでも抱き締めててやる。」
西科はそういって、少し笑ったような気がした。