近距離幼なじみ
「へ….…?え?」
あたしがポカンとしてると、
腹をかかえながら笑っている翔太は、
「キス期待した?」
「なっ///…ちゃうわ!」
「目ぇとじてたのにな」
「それは!反射的に!」
あたしは、真っ赤になりながら答えた。
「でもほどけねぇだろ?」
「それは!そうだけど!」
「だったらホイホイ男の横で寝んな」
「……え?」
「今のは俺でよかったけど、違う男
だったらどうしてた?」
「………」
「だったらちゃんとわかれよ」
ぶっきらぼうに翔太は、言う。
「うん…わかった…」
あたしは、うつむきながら答えた。
「んなに怖かった?」
あたしは、首を横にふった。
「ならいいや」
怖いより、
何もかも吸い取られそうな気がして
わけわかんなくなって、
ドキドキした………。
翔太に支配されそうな気がして
頭ん中真っ白になった。
キーンコーンカーンコーン____…。
「帰るぞ」
「…ぅん」
もし、あのまま唇と唇がくっついて
いたら
どうなっていたんだろう。
もしかしたら本当に
翔太に支配されていたかもしれない。
そう思いながら、屋上の扉をしめた。