近距離幼なじみ
「笑わないでよ?」
「はぃはぃ。」
あたしは、試着室に入って服を着た。
「着た?」
「着たけど……」
着たっと言った瞬間、試着室のカーテンが、シャッと開いた。
「ひゃぁ!」
翔太は、壁に肘をつけて立っていて、
じっとあたしを見た。
「な、なに?早くなんか言って」
「….…いや、別に。お前が着ていると
不思議だなと…」
「え。それって似合わないんじゃ!?」
「似合わないとは、言ってねぇよ。
ほら、着たまんま買ってやる」
「え?!買ってくれんの?!
でも、似合ってないし!ほかのとこ
行ったほうが….」
翔太だってオブラートに包んで言ってくれたに違いない( ̄▽ ̄)
あいつ、笑いこらえてるんじゃ?
「だから、似合ってないとは、
言ってねぇじゃん」
「でも、なんで後ろ向いてるんだぃ!
お前ぇ、笑いこらえてるんだろ!」
ぐいっと翔太をこっちに向かせた。
「あのさぁ!はっきり言わないと
逆に悲し___………」
って….……え?
「翔太……え?…はぃ?」
あたしは、翔太を見た。
「….っ、こっち見んな」
腕で顔を隠している翔太は、
すっごく赤かった。