近距離幼なじみ




「はぁ、9月ってあっついじゃん」



「あったりまえじゃん。9月=寒いって
基準絶対おかしいからうん」



始業式のあと、すぐ帰れたあたしは、

春香と一緒に帰っていた。



「そーいえば、もうすぐ体育祭だねー」



「春香何でるの?」




「そりゃもちろん長距離かな!」


「自分から長距離をやろうというのは
ただの変人だよね」



「やかましい( ̄▽ ̄)そんな夏帆は
どうなんよー!」


「んー、パン食いがいいなぁ。
借り物競争ってめんどくさいらしいし」



「あー、去年とか初恋の人だの
好きな人だの、初キスの相手だの

ややこしいことばっか借りなきゃいけなかったんでしょ?」


「やっぱ、パン食いだよね。

購買走らなくても食べられるとか
学校の感動秘話だよね」


「なんだそれ」


春香は呆れて笑った。


こんなどうでもいい話をしながら
私たちは、帰っている。














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