近距離幼なじみ
「翔太くん何出るのかな?」
「あいつは、種目決めてる時にうっかり
寝て、起きたら勝手にあまりもんに
なってるタイプ」
「絶対、借り物競争じゃん笑」
「たしかに( ̄▽ ̄)」
「好きな人が借り物になったら夏帆のとこ、来るんだろうねぇ」
くすっと春香が笑った。
「えっ?んなわけないない」
翔太がんなことするわけないし!
「じゃあさ、夏帆」
「ん?」
「翔太くんがもし、違う女の子連れてったらどう思う?」
「……へ?」
春香が急に、にやって笑ってきたから
私は、ビクッとなった。
「……べつになんとも思わないよ?」
「えーほんとー?泣いたりしないで
しょーねー?!」
「し、しやへんわ!翔太によって
連れてかれる女の子?ハッ!かわいそすぎて泣いちゃうわ!」
はっはっはーっと笑うあたしに
春香は、ため息をついていた。
どーでもいーんだってあんな性悪!