女タラシの幼馴染に片想い!完
私の膝の上で眠る緋色の顔をマジマジと見つめる。
‥‥‥ほんと、憎たらしいくらい顔だけは整ってる。
伏せられた瞼にビッシリと埋め尽くされている長いまつ毛。
その目は、開いたら綺麗な二重の大きな猫目。
顔のパーツは計算しつくされたようにそれぞれの場所に配置され、笑うと可愛い八重歯がのぞく。
髪の毛も普段は、ミルクティー色のふわふわパーマだけど、日によって髪型もかわる。
今日は、片側だけ編み込みされているし。
耳で光るシルバーピアス達は、どれもお洒落で、緋色に似合っている。
身長だって高いし、モデルみたいにスタイルがいい。
普通腰パンすれば、足なんて短く見えるのに、緋色の場合はそれでも足が長くて、おしゃれに着こなすもんだから本当容姿には恵まれてる。
まあ緋色ママと緋色パパもびっくりするほどの美形だし。
どちらかといえば、中世的な顔をした緋色の顔。
そりゃ、女の子にモテるよね。
緋色のふわふわの頭をゆるりと撫で、
「はぁ」
吐いたため息は、風と共に消えた。