女タラシの幼馴染に片想い!完
「ひっいっろ〜」
突然、頭上で響いた高い声に勢いよく振り向いた。
「あ、緋色の幼馴染さんだー、どうもコンニチワ」
私の姿を視界に捉えるなり、その敵意むき出しの態度になんともいえない怒りが湧いてくる。
あー。うざ!
「緋色、起きて」
これ以上ここにいたくなくて、緋色をたたき起こすものの、何故かおきない。
むしろ、
「まだ寝る‥‥‥」
「‥‥‥っ!?」
顔をうずめるようにわたしの、スカートから剥き出しの太ももに顔をこすりつけるもんだから、あまりの衝撃に声が出ない。
「緋色くぅーん!」
見兼ねたのだろうか。
それまで見ているだけだった女が緋色の身体を揺さぶり始めた。
「ねえ、ねーってばぁ」
いくら揺さぶっても緋色は起きない。