女タラシの幼馴染に片想い!完
な‥‥‥んで?
固まる私からゆっくりと離れていく唇。
離れていく瞬間、私の目に映る緋色の綺麗な猫目には、切ない色が浮かんでいた。
「好き。大好き。愛してる」
は‥‥‥?
「離したくねえ。ずっと好きだったんだよ。俺だけの杏になってよ」
ちょ、ちょちょ、ちょっと待って‥‥‥?
え?どういった状況?
なにがおこってるの‥‥‥?
「え、待ってよ‥‥‥。緋色私のこと好きなの‥‥‥?」
「そうだって言ってんじゃん」
は!?
困惑する私を拗ねたような表情で見下ろす緋色に胸がきゅんと音をたてる。