女タラシの幼馴染に片想い!完
「いや、でも‥‥‥緋色彼女いるじゃん」
そう。そうだよ‥‥‥。
緋色には彼女が‥‥‥。
「ちがう。あれはフリ。作戦」
ん?
作戦‥‥‥?
「ずっと、杏が好きだった。
杏の気を引きたくて色んな女を抱いた。
けどお前は、おれがどんなに他の女とヤッても、気にするそぶりなんか一切見せない。
で、俺は拗ねた」
はい!?
突然、ぷくっと頬を膨らまし、拗ねていた事を暴露した緋色。
拗ねたって‥‥‥。
「だから、お前の気を引くために、彼女のフリをしてもらった。なのに、お前‥‥‥変な男に抱きしめられてるわ、俺の弁当あいつと食おうとしてるわ、名前であいつのことよんでるわで、俺嫉妬した。
頭おかしくなりそーだったんだよ。
好きだし誰にも取られたくねえ。
もう幼馴染みじゃ嫌なんだよ‥‥‥。
杏、俺の彼女になってよ。」