女タラシの幼馴染に片想い!完
あ?と言ってチラリと二人を横目で見た緋色は、
エレナは、折原の事ずっと好きだったぞ。
なんてしれっと言い放った。
あ、あー‥‥‥。
両想いだったのね。
ならあの後私達みたいな状況になって、なんとか結ばれたんだ。
よかった‥‥‥。
ほっと胸をなで下ろす私のお尻を緋色がつるんと触った。
「‥‥‥っ!?ぎゃああああ!!」
な‥‥‥っ、な、なっ‥‥‥
いきなりのセクハラに私の顔は真っ赤っか。
「なにするのよ!!!」
いまだに不機嫌な、表情の緋色に怒鳴りつけると、ミルクティー色のふわふわの髪をふわりと揺らし、口を開いた。
「俺以外の男の事考えんのダメ。
折原の事、下の名前で次また呼んだら、折原しばく」
は!?なぜそーなるわけ!
こわ!独占欲強!
なんて思いながらも、胸の奥できゅぅんと小さく音をたててるんだから、もうどうしようもない。