君の居場所
パチッ
『ん・・・、あさ?』
眩しい光と、いつもよりふかふかなベッドで目が覚めた。
ここは、どこ?
初めに浮かんだ疑問はそれで、何が何だかよく分からなかった。
気付いたのは、自分の上体を起こした時。
そうか、じぶんはだれかにあたらしい家につれてこられたのか。
じゃあ、家には人がいるのか。
それが・・・
居なかった。
『だれかー!
ねえ!
いるんでしょー?
ねえったら!
いるならへんじしてよぉ』
そんな自分の声も、虚しく空間に響き渡るだけであった。
誰も居ない、一軒家だった。
1人で居るにはでか過ぎ、とてつもない広さだった。
ふと目に留まったリビングのテーブルの上に―――――
1枚の紙切れが置いてあった。