君の居場所
「そういえばよ、さっきは悪かったな。
その、本当にごめん。
俺・・・」
「いいのっ!じゃなくて、いいんだ!
でも、本当に何かあったら言って来いよ?
僕はいつでも頼斗の味方だからっ。」
頼斗がシケーって顔してたから、少し焦った。
頼斗にはいつも笑っててほしい。
もし、頼斗の周りが敵だらけになったとしても、私は絶対に助けに行くよ。
味方でいるよ。
「ん、ありがと・・・。
春ちゃんが居たら俺、なーんもいらねぇわ。」
最後の言葉は私の耳にこっそりと言ってくれた。
頼斗の息がかかって、めちゃくちゃ緊張した。
何でさらっとそんな事が出来て、
さらっと甘い言葉をかけてくれるの?
そんなんじゃ私、心臓がもたない。
ドキドキして、
顔がカァーっと赤くなるのが分かった。
仕返しに私も、
「頼君、ずっと傍に居てあげるよ。」
頼斗にならって、こっそり言ってみた。