君の居場所
頼斗は・・・。
顔がほんのり赤くなってる気がする。
頼斗も赤くなるって事は、
私のドキドキは恋では無いという事だ。
だって、頼斗が恋とか、柄じゃないでしょ?
私も可愛くないし、お互い〝親友〟ってところかな。
あんなセリフはきっと、
みんな恥ずかしくなるようなものだったんだよ。
うんうん。
1人で納得しておいた。
というか私達、
さっきからずっとこそこそやってたけど。
ここ、学校の階段の下だよね?
みんなに見られてたらどうすんの?
公共の場なんだよ!?
い、いや、違う。
これは男友達として見られてるんだよ。
いき過ぎたら、ホモだけど・・・。
「おまっ、それ反則!
くっそ、ここは学校なんだぞ?」
うん、分かってるよ、それくらい。
ここはどう見ても学校じゃん。
頼斗が顔を右手で隠したから、
どんな顔してんのか分からなくなるじゃん。
でも私、何にも悪い事してないよ?
「それがどうかした?」
一応聞いてみる。