君の居場所
「あーもう、うっせぇなっ!
お前が歩くの遅いから、
俺が合わせてやってんだろうが。
分かったか?
さっさと行くぞ!」
頼斗さん、あなたの方がうっせぇです。
とは言えないので、素直に黙ってついて行った。
ガヤガヤ
「はーい、出来たわよ。次、次!」
食堂の中は、とてもうるさかった。
そして。
「頼斗っ!あれ、あれ!
あの人が食堂の―――――」
「ああ。あれが食堂のばあちゃんという奴だ。」
そう。そうなんです。
私が今目にしているのは、
来る途中に話してもらっていた、
〝食堂のばあちゃん〟という奴ですっ。
「なーにが、食堂のばあちゃん、よ。
あーたーしーはねぇ、〝食堂のおばちゃん〟よっ。」
そう突っ込んで来たのは、食堂のばあ・・・おばちゃん、という人。