君の居場所
「「いただきます。」」
黙々と食べ続けて7分。
「「ごちそうさまでした。」」
あー、おいしかった。
また食べたいな。
そんな事を思っていると。
「今日、どうしてもお前に話したい事がある。いいか?」
唐突に、頼斗がそんな事を言い出した。
「ん、別にいいけど。」
そう言うと、頼斗はやや緊張気味に頷いた。
「嫌いになんなよ?」
その呟きは、私にも聞こえてきた。
嫌いになれるわけ無い、嫌いになるはず無い。
そんな目で見ると、何かを察したのか、
ありがとう
と、ささやいた。