君の居場所
そのささやきは、とても綺麗だった。
そういえば私、1つ言っていない事があったよ。
頼斗が本当に信じられるまで、
絶対に言うつもりなかった。
けど、今は?
本当に信じられるでしょ?
私が彼を信じるのは、
早すぎるのかもしれない。
たった3日,4日。うんん、それよりも短い。
けど彼は・・・
どこか懐かしい香りがする。
自分の仲間以上に,火花以上に、
信じられる気がするの。
西風。
彼が居なかったら、
きっとあんなにいい暴走族にはなっていなかったはず。
私、頼斗が。
〝信じられる〟気がする。
いや、私は頼斗を信じる―――・・・