君の居場所


ねえ、頼斗?

もし、私が。

こんなにも醜い・・・〝化け物〟

だと知ったら、あなたは私を蔑み、笑う?


それとも、

あなたは哀れむのかな?

私が気持ち悪くなる?

うん。

それでもいいよ。

私、あなたには隠さずに話したい―――――

うんん、違う。

やっぱり私、あなたには嫌われたくないよ。

嫌いにならないで。

嫌いになれ、と言った方が、あなたは楽だと思う。

けど、私は悲しい。

きっと、思った以上に残酷な事。

でもそれは、私にとってだよ。

あなたにとって私は、

どうでもいい奴だったとしても。

私にとってのあなたは、

―――――〝特別〟以上なのだから。






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