君の居場所
ドキドキと、緊張の波が私を襲う。
どうしたって嫌われたり、裏切られるのは怖い。
けど、私について何か知ってるかもしれないから。
頼斗はいつも、
何かを隠してるようだったから。
だから。
伝えたい。
私の全てを。
「ねえ、頼斗?」
言えば、
「ん?どうかしたか?」
優しい声で、返事をしてくれた。
「あ・・・
何でも無いや。」
大丈夫。
頼斗は私を、裏切らない。
たとえ、どんなにひどい事を言ったとしても。
あなたならきっと。
絶対、どんな事でも包み込んでくれる。
〝信じる〟
そんなの、私には似合わないと思ってた。