君の居場所
そう、分かってる。
だから、早く行かなくちゃ。
私の話も、聞いてほしいから。
頼斗。
緊張して、うまく話せなかったらごめんね。
「お前さ、バイク乗れる?」
あ。
そっか。倉庫に行くにはバイクしかないか。
「うん、一応バイクには乗れるよ。
でも、運転だけはごめん、無理。」
そう、これでも仮に総長だ。
笑わせんなって感じだよね。
でもほら、バイクって怖いし、事故りたくないし。
もーっ、とにかく私にバイクは無理って事っ。
「ま、そんなところだろうと思った。」
火花の総長は自分の持って無さそーだしな。
頼斗がそう付け加えた。
こっそりと、だけど。