君の居場所
戦いの、始まり
〈side春音〉
あぁ、なんか眠い。
うっすらと目を開けると、そこには彼がいた。
・・・ん?
私、どこで寝てたのっ??
寝た覚え、ないんだけどなあ。
しかも、私は今、彼の膝の上!
頼斗・・・、すっごくドキドキするよ。
この、ドキドキ。
いっつもいっつも。
頼斗といる時だけ、ドキドキしてる。
私、どうしたの?
「頼斗、なんか・・・」
私はそこまで言いかけて、やめる。
「ん?言ってみ?
話ならいくらでも聞いてやる。」