君の居場所
だから、私の傍には頼斗が、頼斗の傍に私が。
居なくちゃならない。
それが私の、頼斗の、あるべき場所。
それ以上でも、それ以下でも、ないはずだから。
私は、頑張らないといけない。
「うん。
私も頼斗が危ない時は、頼斗を守るからね!
だから・・・、私、行くよ」
「ん。
じゃあ、一緒に行こう」
うん!
頼斗ならそう言ってくれるって思ってた。
私は頼斗の服の端をつかんだ。
頼斗と一緒なら、大丈夫だと思う。
頼斗が教えてくれた、“信じる心”は、私の中で芽生えつつあるから。
頼斗が信用できる人なら、きっと大丈夫。
頼斗をこんなに優しい人に育ててくれたんだから。