君の居場所
「信じるよ」
静かに紡がれたその言葉に、私は目を見開く。
なんで、なんで信じるの?
信じてもいいことなんて。
「“もしも”は、可能性をくれる。
辛い時、苦しい時、悲しい時。
そんな時に、“もしも”があったら、嬉しくないか?」
「嬉、しい・・・?」
「そ、嬉しい。
死に物狂いでなにかをしてる時、目的のために“もしも”こんなものがあれば、こうなれば。
そう思えば、希望で溢れだす。
俺の場合は、それで希望が叶った。
あきらめるその前に、“もしも”があったら、俺の場合は救われる。」
でも、“もしも”は叶わないことばっかじゃない!
それなのに、“もしも”を信じるの?