君の居場所
「お前に斬り合いを申し込む。」
少しの沈黙を破ったのは彼らであった。
西風も、火花も、どちらも刀を扱う。
そのおかげもあって、
世界でも争えるレベルになったんだと思う。
というか、斬り合いをここでするのか?
普通はもっとこう・・・
街の路地裏とかでするもんじゃないのかな。
ま、いいか。
でも一つ。
これだけは忠告しなければいけない。
「僕は何人もの人を殺(あや)めてきたんだよ。」
と。
昔の話だ。
だけどやっぱり事実は事実として、変わらずここに・・・
胸にあるんだよ。
空気が愕然と重くなったこの屋上。
さて君達は、どうするんだ?
「別に構わない。だが、結果によっては・・・
西風に入ってほしい。」
それは予想もしていなかった言葉。
そういえば、幹部の1人がいない。
今いるのは、副総長,幹部2人,下っ端1人、というところだろうか。
たいてい幹部は3人が適切。
きっと、あと1人の幹部は病院だろう。
この世界には、そういった危険が伴う。
誰よりそれは、僕らが一番わかっていること。