君の居場所
もともと翠だったのだが、今ではほんのり、
ほんの少しだけ、黄色か黄緑かくらいに変わっている。
彼女の瞳の色は、
みんな気付くか気付かないかくらいしか変化していない。
それはカラコンで隠していたから見えないはず。
そこで彼女は、一発打ちを入れた。
どこにも当てず、心臓に向けて。
ギリギリ何ミリかのところで止まっていたが・・・・・・
もう少しで刺していた。
「やっ、やめ!」
固まっていたのだろう、
少し遅れてやめをかけた。