君の居場所
「総長か・・・・」
僕の呟きは誰にも届かなかった。
僕は、火花という暴走族を
仲間だと思ったことは1度も無い。
仲間だなんて思えないし。
だけど、信用はできると思う。
総長はこんなだけど、みんな仲間思い。
仲間なんて、どうせ裏切る。
だったら、初めから仲間だと思わなかったらいい。
都合のよい道具として、傍にあればいい。
でもなぁ。
西風がこんなにも弱いとは。
今まで争ってきたことが嘘みたいじゃないか。
だが、総長は僕並みに強いという。
1人で何十人・何百人もの敵を蹴散らすことができたり・・・。
僕は強い。
そして彼も・・・・・
強い。