君の居場所
すると、そこには無造作に刀が置いてあった。
いやいや、いけないでしょ。
うん、そう、刀だよ。
そんな危ないもん置いて、部屋出るとか・・・。
ありえない。
誰かが触って、怪我したらどうすんだよ。
まあ、僕にはもちろん関係のない事なんだけど。
誰が怪我しようが、なんとも思えないし。
第一、〝仲間〟なんて名ばかりなんだよ。
えぇっと、それはいったん、措(お)いといて。
ここに刀が置いてあるってことは・・・
「刀の整備をしてた?」
って、いうことかな。
案の定、
「そうなの。」
と、返ってきた。
「だって、あたしの刀、少しヤバいもん。」
・・・・。
そんなにヤバくはないと思う。
昨日もその刀で普通に殺ってたじゃん。