君の居場所
揺らぐ事の無い、決意である。
あ、そういえばみんなには、
僕が女だっていう事を伝えたんだ。
何かと不便だしな。
よし、そろそろ帰るか。
「じゃあ。」
短い1言を発し、僕はここを出た。
みんなは、僕がこんなになった事、
あれこれと聞いたりはしない。
だから僕も、何にも言わない。
それは暗黙の掟のようなもの。
別に従わなくてもいいのに、
何故かそうしてしまう。
はあ・・・。
僕は何で生きているんだ。
生きている意味などないし、
本当に生きるという事は面倒くさい。
死なない限り、しょうがないのだが。