君の居場所
「遅いから迎えに来たら・・・
てめぇーらっ、何しやがんだ!
緑鬼はめったに倒れねぇ。」
急に入ってきてそんな事を言う者は、
竜や隆しかいない。
そこで、西風の総長頼斗は言った。
「こいつが緑鬼だとすると、
お前らは火花の奴らなのか?」
静かに尋ねる彼に、竜,隆はこう答えた。
「もちろん。火花の幹部だ。」
と、竜。
「そうでなければ緑鬼を探してない。」
と、隆。
「緑鬼か・・・。しばらく、預かっておく。」
その言葉には、部屋にいた全員が驚いた。
普段ならすぐに殺してしまうものを、
今日に限ってはしないのだ。
何故、彼は、〝預かる〟といったのか。
誰にも分からない事。
全ては彼の気の向くままへと進んで行く。
けれど・・・