君の居場所
始め
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―――――現在―――――
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「ああ、夢か。僕には何もない。
あんな過去も一部でしかないんだから。」
思い出が辛いのか、何もない事が嫌なのか。
自分でさえも分からない。
何をしたらいいのか導き出せない。
だったら感情なんてものいらない。
私・・・いや、僕はそう思った。
生きている意味ー・・・
1人1人が義務を果たすため。
生涯にかけて大切な人を見つけるため。
そんな綺麗(きれい)事でも、ロマンチックなものでもない。
僕達は死ぬために生まれてきたんだ。
ただそれだけ。
いろんな思いを巡らせ、布団から体を起こした。
あらかじめ布団の傍に置いていた男物の制服を取り、
カッターシャツに腕を通す。
ボタンを閉め、
ズボンを穿(は)く。
ソックスに足を通し、台所に行く。
簡単なものでいいか・・・。
朝食はトーストにした。