君の居場所
そんな事を言われても、ね。
「・・・っ、信じてるっ!
だけどっ、利用されるだけはもう嫌なんだっっ!
人は我が身可愛さに、困っている者を助けないっっ!
ただただ、傍観するだけじゃないか。
仲間なんて、上辺だけなのに。」
心では冷静なのに、言葉は、出てしまう。
悲しみの波となって。
そうだ。
あの時だって。
僕が殴られているのを傍観して、鼻で笑って。
誰も、助けてくれなかったんだ。
僕も、仲間は大切にしていたさ。
けれど、今となっては信じる事しかできない。
それだって、心のどこかでは信じていないし。
一番信じる事が出来ないのは、自分なんだけどね。