君の居場所


仲間も家も無くなり、居場所が無くなった。

その後、組には一度も行かずお金が入る仕事・・・

刀で悪人を制裁する仕事をたくさんし、

マンションを買った。

それが今の家。

何度か制裁をしていくうちに、

よく聞く暴走族の総長が居なくなった、と聞いた。

それは有名な、誰もが憧れるあの暴走族だった。

制裁中、不意に現れた奴がいた。



『あのっ、今俺らには総長が必要なんです!!

だから―――、総長になってくださいっ!』



思いがけもしない、その奴らだった。

何故、僕を指名するのか、分からなかった。

違う日も、何度も出会うようになった。

出会うごとに、勧誘された。

うっとうしかったため、僕はそこに入って総長となった。

そこが今の火花という、族の場所。


      


             ~過去end~








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