君の居場所
もしかして私、頼斗の事が・・・
気になってる?
た、確か、こう・・・ドキッとか、
そんなんは恋っていうやつなんだよね?
えっと、合ってるか分かんないけど。
あ、でも恋って、
こんなに短時間じゃ芽生えないんだよね?
じゃあ、何?
まあ、この結論は今出さなくてもいいんだから。
とりあえず、家に帰ろうかな。
「よし。
頼斗、私もう帰るね。」
そう言ってベットから出ようとした。
言ってなかったけど、
ずっとベッドの上に座って話してたんだ。
「春音、その格好で帰るのか?
その、緑鬼の格好で。」
あ。頼斗の言ってる事、分かった。
全身黒で、薄緑の髪、翠の目。
こんなんじゃ、緑鬼だってバレてしまう。
「はあ。
帰るならとりあえず、夜までここに居ろ。」
「うん。分かった。」